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ダブルバルブのよくあるお問い合わせ その4【冬季の低温時起動編】

『冬季の低温時起動の対処法は?』

 

 

方法① エア配管内の水分除去

配管内に水分が多く残っていると、エア機器の凍結の恐れがあります。
バルブの排気ポートにあるサイレンサは、排気時の*断熱膨張による凍結が起こりやすい箇所です。
エアフィルターでは水分除去が難しいので、エアドライヤの設置をお勧めします! 
(*圧縮エアが大気開放された際に気体の温度が下がること。
 エアに水分が多く含まれていると排気時にサイレンサ付近を凍結させてしまう)

 

方法② バルブ自体を温める/断熱する

(1) 圧縮エア自身をヒーターで加熱する
(2) バルブをリボン状の電熱線ヒータで加熱する
(3) 白熱電球をバルブに照射する
(4) 断熱材でバルブをカバーする
 

 

方法③ DM2®Dシリーズへの交換

従来のクロスフロー型(CF)、パラレルフロー型(PF)の使用環境温度4~50℃に対し、
DM2®Dシリーズの使用環境温度は-10℃~50℃。
DM2®Dシリーズへの交換で、より安定した動作が期待できます。
 

 

方法④ *O-リング仕様への改造

クロスフロー、パラレルフロー、タンデムフローの
大型バルブ(IN-OUT配管口径1-1/4~1-1/2インチ)の
主ピストンシール(Uカップ)は、 DM2®Dシリーズ用の
O-リング(-10℃から使用可能)が流用できます。
ピストンシールの交換改造で、それまでより安定した動作が期待できます。
 

 

*注意点 O-リング化はロス・アジア独自の取り組みです。
お客様ご協力の元、冬季に実際の製造ラインで動作テストを行い良好な結果を得ていますが、
使用環境温度-10℃を保証するものではありません。
予めご了承下さい。改造ご希望の際は、弊社までお問い合わせ下さい。