アジア

ダブルバルブ モニタ化のススメ その2

『モニタの機能と動作とは?』

前回の簡単なおさらい①
非同期動作(片側が閉じない)が発生すると一次側エアが排気ポートに流入して『エア漏れ』が起こります。
 

 

前回の簡単なおさらい②
故障に気付かずに操業を続けてしまうと、
両方の弁体が故障してプレスの不停止に繋がる恐れがあります。
これがダブルバルブが故障した時の注意点でした。
 

 

監視装置無しバルブの不安を解決します! 
それがモニタ(監視装置)付きダブルバルブです。 

 

 

ROSSは1954年に初めてモニタ(監視装置)付ダブルバルブを発売して以来、
様々なモニタ付きバルブを開発してきました。
今回は国内で最もご採用いただいている『EPモニタ』(Electro-Pneumatic)の動作と構造をご紹介します。
 

 

EPモニタは、モニタユニット内にEPスプールを内蔵。
通電OFFの時、スプールは左右のスプリングの力で中立位置を維持します。
 

 

本体には左右独立したEPチャネルがあり、バルブ本体が開くと、供ボディ部には左右独立したEP流路があり、弁体が開くとEP流路内は供給エアで加圧される。
正常時は、左右の圧力が均衡するので、EPスプールは中立位置を維持する。
 

 

下図では、非同期動作が発生してA側のみ開状態となっています。
すると、A側のEP流路のみエアが加圧されて、EPスプールを左側に移動させます。
スプールの移動により、マイクロスイッチの接点が切れます。
 

マイクロスイッチがソレノイドコイルへの通電を遮断する=モニタマイクロスイッチがソレノイドコイルへの通電をカット=モニタが非同期動作を検出となります。
この時、バルブは再起動防止状態となり同時に故障信号を出力します。
この状態で通電してもバルブは動作しません。
(プレスの両手押しボタンを操作してもバルブは動作しない)
 

 

ここで機能比較! 
シングルバルブ  vs  モニタ無しダブルバルブ  vs  モニタ有りダブルバルブ
 

 

モニタ化のメリットを法的な側面から見ると ⇒ リスク低減方策として有効です!

 

ROSSのダブルバルブはモニタ付きへの交換が容易です!