ケース・スタディでは、様々な業界、様々な材料での詰まり問題において、当社の製品がどのように機能しているかを紹介しています。
今回は、消石灰、トロナ、ソーダ灰、重炭酸ナトリウムなどの流動性の悪いバルク個体材料の排出問題に関してです。 
アメリカ中西部にあるメジャー電力会社の石炭火力発電所は、電力出力を最大化しつつ、連邦排出量の基準を満たす必要がありました。この2600 MWのプラントには、一組の米国最大の石炭火力発電機が稼動していました。連邦排出量基準を満たすために、プラントは、塩化水素(HCI)と二酸化硫黄(SO2)の排煙排出を軽減するように設計された乾式吸収剤注入法
(DSI=Dry Sorbent Injection)システムを設置しました。
 
[問題] このままでは罰金を払わなければならない状態!
DSIテクノロジーは、消石灰、トロナ、ソーダ灰、重炭酸ナトリウムなどの流動性の悪いバルク固体材料に依存しています。この発電所では、粉末状の材料をDSIシステムに供給するプロセスは、平行スクリューコンベヤの3本の脚に接続された直径約1.5mのミキサーで構成されていました。
材料は、ずらりと並んだロータリーバルブ、スクリューコンベヤー、ホッパーを経由して3階建ての高さから落下し、最終的に希薄相空気圧コンベヤーによってDSIシステムに供給されていました。これらのDSIシステムは合計2つあり(1300 MWの発電機ごとに1つ)、システムを適切に稼動させ続けるために、粉体が確実に移動するのに必要なねじれ、回転、および距離を乗り越えていくことを考慮すると、流れの問題が発生する可能性は2倍以上になりました。 プラントからの排出量がコンプライアンス基準を満たしていない場合、同社は厳罰が科せられ数百万ドルの罰金を払わなければなりませんでした。
 
[ソリューション] さまざまなDSI材料のオンデマンドフローを提供できる唯一のソリューション!
電力会社は、エアースイープの製造元であるControlConcepts、Inc.に連絡しました。エアースイープ システムは、多くのDSIシステム製造者と、これらのシステムで使用されるDSI材料の大手製造者の間で、デフォルトで詰まり防止ソリューションとして使われていました。
DSIシステム製造者は、エアースイープシステムが、消石灰、トロナ、ソーダ灰、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウムなどのさまざまなDSI材料のオンデマンドフローを提供できることを知っています。各エアースイープ ノズルは、圧縮空気または不活性ガスの強力なパルスを送り、材料と容器、シュート、ダクトなどの内部接触面との間を切り裂くように進み、摩擦を破壊してすぐに流れを回復させます。中西部にあるControl Conceptの主要な販売代理店は、電力会社と発電プラントの担当者と緊密に連携して、効果的なシステムを設計しました。
エアースイープ システムは、容器に取り付けられたVA-51ノズルと、ダクト、スクリュー、および曲がり管内で考えられる多数の流れの難所に取り付けられたモデルVA-06ノズルで構成されました。取り付けられたすべてのノズルは、腐食に耐えるために316ステンレス鋼仕様のものでした。ローカル制御装置が提供され、プラントのDSLシステムに接続して、DSIマテリアルの必要性に応じてシステムを起動および停止を操作します。
 
[結果]
発電所は、DSIシステムとエアースイープ 材料活性化システムの支援により、2015年秋から継続して稼働しており、コンプライアンスの問題はありません。
 
